毎日のスキンケアの目的は、主に「肌を清潔にすること」と「肌表面のうるおいをキープすること」の2つです。
それぞれのお手入れをコツコツ続けることで、「ターンオーバー(肌がすこやかに生まれ変わるサイクル)」が整い、疲れを持ち越さない肌に。また、角層が本来備えている「バリア機能(紫外線やちり・ほこりなど外的刺激から肌を守る働き)」が正常に保たれることで、トラブルを起こしにくい肌へと導くことができるのです。
それぞれのお手入れのポイントや、アイテムの選び方を紹介しましょう。
クレンジング・洗顔で肌を清潔に
一日過ごした肌には、ちりやほこり、皮脂、メイク汚れ、古い角質などが付着しています。スキンケア成分をしっかり肌に浸透させるためにも、まずはさまざまな種類の汚れをクレンジングや洗顔料ですっきり落とすことが大切です。
クレンジングはメイク汚れを浮かせるイメージで、30秒ほど肌の上でクルクルと滑らせてからすばやくすすぎます。洗顔料はたっぷり泡立てたり、肌にやさしくなじませたりしてから、ぬるま湯ですすぎましょう。
毎日使う洗顔料やクレンジング剤は、洗浄力が強ければいいというものではありません。洗顔やクレンジング中の肌からは、うるおいが失われがち。肌と指の間に摩擦を増やさず、うるおいを守りながらやさしく洗えるアイテムにこだわりましょう。特に、朝夕使用する洗顔料は、保湿力が高いミルクタイプや、保湿成分が配合されているアイテムに注目して選んでみましょう。
スキンケアアイテムで肌にうるおいをキープ
洗顔の後は、すみやかに保湿ケアを。まず化粧水などの浸透性の高いアイテムで肌をやわらかくほぐし、次に肌のハリやうるおいを高める美容成分を高配合した美容液や乳液・クリームをなじませましょう。
化粧水はコットンよりも、清潔な手のひらでつけるのがおすすめ。成分を浸透させるように、やさしくハンドプレスしてなじませましょう。続いて美容液や乳液・クリームを乾燥しやすいほおやおでこ、あごなどに置き、指でやさしく塗り広げます。
肌の保湿力は、加齢とともに低下していきます。そのためスキンケアアイテムは定期的に見直し、年代に合った保湿力のものを選ぶことが大切。年齢とともに失われがちなうるおいやハリ不足を補う保湿成分を配合したアイテム、肌本来の機能を底上げしてくれるようなアイテムを選びましょう。
また、商品の設計もアイテム選びの重要なポイント。年々気になる悩みに、あれこれとケアをプラスしたくなりますが、スキンケア工程が増えることで摩擦による刺激も増えることに。最低限のステップでケアできる商品設計かどうかも選ぶときの基準にしたいですね。
乾燥やハリ不足が気になる部位には集中ケアを
目元や口元など年齢サインが出やすい部位には、基本の保湿アイテムに加えて美容成分を高濃度に配合したアイテムを。乾燥小ジワやハリ不足、くすみなど、悩みに合わせた集中ケアを取り入れましょう。
心地よいテクスチャーや香りなどもこだわって選べば、朝晩のスキンケアが疲れをほぐすリラックスタイムに。